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発達障がいとネット社会 〜騙されやすさと、騙されない力を育てる〜

発達障がいとネット社会 〜騙されやすさと、騙されない力を育てる〜

インターネットは、子どもたちにとって当たり前の世界になりました。
スマホひとつで、友達とつながり、ゲームを楽しみ、動画で学び、世界を知ることができます。
けれど同時に、そこには**「見えない危険」**もたくさん潜んでいます。

特に、発達障がいの特性を持つお子さんにとって、ネット社会は一層難しい世界です。
なぜなら、彼らの「素直さ」「信じやすさ」「相手を疑わない優しさ」が、時に悪意を持つ人に利用されてしまうことがあるからです。

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■ 騙されやすさの裏にある“特性”

発達障がいを持つ子どもたちは、人との関わりや社会的なルールを「経験」から学びにくいことがあります。
そのため、
「ネット上の言葉をそのまま信じてしまう」
「相手の意図を読み取れない」
「“いいね”や“フォロワー”の数を、信頼の証だと思い込む」
といった行動をしてしまうことがあります。

悪意ある大人や、心無い同年代の子が近づいてくると、
「優しくしてくれる人」=「良い人」と思い込んでしまい、個人情報を渡してしまったり、金銭的なトラブルに巻き込まれたりするケースもあります。
実際に、SNSを通じて詐欺や性的搾取の被害に遭う未成年は年々増加しています。

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■ 親が気づきにくい「ネットでの孤独」

発達特性のある子どもたちは、現実世界でのコミュニケーションに難しさを感じやすい一方、
ネット上では「自分を受け入れてもらえる」「同じ趣味の仲間ができる」と感じやすい傾向があります。
しかし、その“居心地の良さ”が落とし穴になることも。

たとえば、「共感してくれる誰か」が実は悪意のある大人であったり、
「ゲームの仲間」から知らないうちにお金を要求されるケースもあります。
現実よりもネットの世界に安心感を求めてしまう子ほど、危険な誘いに気づきにくくなります。

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■ 騙されないための“3つのコツ”

ここで大切なのは、**「使わせない」ではなく、「使い方を一緒に考える」**という姿勢です。
子どもの世界からネットを取り上げることは、今の時代ほぼ不可能です。
だからこそ、親ができる“予防教育”が必要です。

① 「ネットの人=本当の姿ではない」と教える

ネット上の写真・言葉・プロフィールは、いくらでも作り変えられる。
「“いい人そう”に見えても、それが本当とは限らない」と伝えましょう。
顔を出していても、年齢や性別を偽っているケースは少なくありません。

② 「困ったら必ず相談」を習慣にする

発達障がいのある子は、失敗したときや怒られた経験から「隠す」傾向が強いことがあります。
「何かあったら、怒らないから話してね」と日頃から伝えておくことで、
トラブルの初期段階で気づくことができます。

③ 一緒にネットを見る時間を作る

LINEやSNSの使い方、動画のコメント欄、ゲーム内のチャットなど、
親が実際に一緒に見ながら「これはどう思う?」と話すことが大切です。
“ルール”ではなく“会話”の中で学んでいくことが、何よりの防御力になります。

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■ 子どもを守るために、まず「理解」から

「騙されやすい」という言葉の裏には、
子どもの“まっすぐな心”と“信じる力”があります。
それは本来、とても美しい特性です。
けれど、その優しさを守るためには、親の理解と関わりが欠かせません。

「どうして信じちゃうの?」ではなく、
「そう思ってしまう気持ち、分かるよ」と受け止めながら、
一緒に“安全な使い方”を練習していくこと。
それが、ネット時代の子育てにおいて、最も大切な姿勢です。

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■ 見守る勇気、信じる力

子どもたちは、私たち大人が想像する以上に早く、ネットの世界を駆け抜けています。
すべてを制御することはできません。
けれど、「親が信じて見守ってくれている」と感じる子どもは、
トラブルに直面したときにも“帰る場所”を失いません。

発達障がいを持つお子さんも、そうでないお子さんも、
「ネット社会の中で自分を守る力」を少しずつ育てていけるように。
今日も、親子で一歩ずつ学んでいきましょう。

codoc.jp