そのままのあなたで大丈夫。
〜発達障がいの特性を知り、子育てに安心を取り戻すために〜
はじめまして。
日々、たくさんの保護者の方から子育てのお悩みをお聞きする中で、
「発達障がいかもしれない」という不安を抱えて来られる方が本当に多くなりました。
でもまず最初に、一番伝えたい言葉があります。
「大丈夫です。
今のあなたで、そして今のお子さんで、大丈夫なんです。」

■「発達障がい」はひとつではありません
発達障がいと言っても、実はさまざまな特性があります。
自閉スペクトラム症(ASD)
コミュニケーションや対人関係が苦手だったり、強いこだわりがあったりする特性。
注意欠如・多動症(ADHD)
忘れ物が多い、落ち着きにくい、不注意が続くなど、日常生活に困りごとが出やすい特性。
知的発達症
食事・着替えなどの生活面でゆっくりだったり、支援が必要になる場合がある特性。
学習障害(LD)
読む・書く・計算するなど、一部の学習領域だけが難しくなる特性。
発達性協調運動症(DCD)
靴紐が結べない、縄跳びや運動が難しいなど“身体の使い方”が苦手な特性。
どれも「その子が怠けている」のではなく、
脳の特性によって“できる・できない”の差が生まれるだけのことです。
間違っても、お母さん・お父さんの育て方のせいではありません。

■ 悩むポイントは一人ひとり違います
保護者の方はよく、
「みんな普通にできているのに、うちだけできない」
「育て方が悪いのかと責めてしまう」
とおっしゃいます。
でも、お子さんの状況はひとりひとり違います。
お着替えが難しい子、ご飯がゆっくりの子、遊びに参加できない子、
相談内容は本当にさまざま。
だからこそ、ひとりで抱え込まず
誰かに話すだけで、心が軽くなることがたくさんあるのです。

■ 作業療法士という専門家ができること
作業療法士が扱う「作業」とは、
実は 日常のすべての活動 を意味します。
ご飯を食べる
お着替えをする
歌をうたう
パソコンを使う
友だちと遊ぶ
そしてもちろん“子育ても”
これらすべてが「作業」です。
だから、子育てにしんどさがあるときは
作業療法士が「子ども」と「子育て」の両方を支援します。
たとえば…
◎ 食事が苦手な子には
スプーンの持ち方や、食べ物の運び方を工夫し、
うまくできた体験を積み重ねるお手伝いをします。
◎ 手先が不器用な子には
遊びを通じてスプーン・鉛筆・ハサミにつながる動きを練習します。
◎ 運動が苦手な子には
ブランコや体の使い方を通じて、姿勢・協調運動を育てていきます。
そして何より・・・
「できたね!」と親子で一緒に喜べる瞬間をつくること。
これが、親子の関係を大きく前へ進めてくれるのです。

■ 最後に——
発達障がいという言葉は、ときに大きな不安を連れてきます。
でも、特性を知って関わり方を工夫すれば、
お子さんは必ず伸びていきます。
そして忘れないでください。
お子さんは、あなたという“いちばんの味方”がそばにいるだけで大丈夫。
あなたも、今のままで十分すぎるほど頑張っています。
どうか一人で抱えず、
しんどいときは誰かに頼ってくださいね。
私たちはいつでも、あなたとお子さんの味方です。

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